北京·胡同窯変

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第255回 北京通州で東京醤油ラーメン

通州の繁華なストリートのひとつ、新華東街に行ってみた。


次の写真奥の高層ビルはヒルトンホテル、手前の低層ビルは北京北投愛琴購物公園という商業施設。このビルは東京滞在中に完成したようだ。私が今回目指しているのはこのビルの中。



東京滞在中に通州は変わった。いや、変わったというより正確には「只今通州熱烈変貌中」と書くべきだろう。


この施設内には、こんなお店もあって驚いた。



しかも店員さんも「JC・JKファッション」を身に着けての客対応。その熱い徹底ぶりには脱帽だった。


次の写真は店に貼られていたポスター。店員さんのユニホームもこんな雰囲気、かな。



また、この施設内には動物のぬいぐるみを扱っている店もあるので、興味のある方にはぜひ立ち寄ってみることをおすすめしたい。私はもちろん、春の陽気のようなふわふわっとしたウサギの人形をひとかけらの躊躇いもなく買ってしまった。





それはそうと、今回のお目当ては、
豚骨ラーメンを売りにしている“一豚軒”。
中国の知人が「この店には東京醬油ラーメンがあるよ」と教えてくれた。



メニューを開くとありました。
東京醬油ラーメン。38元なり。


さっそく注文! 
メニューにいつわりなし。
大きな叉焼が二枚。
醤油ラーメンを口にしなくなって久しいが、醤油ラーメンを思い出すと必ずナルトも目に浮かぶ。醤油ラーメンとナルトは相性が良いのだろうか。中国の人々に好まれる平仮名の「の」の字だが、私にはナルトの「の」の字が懐かしい。


完食後は、文字通り「幸せいっぱい」。
わたし的にはリピーターになることまちがいなし。


思えば、昔の通州の新華東街は通恵河の支流だった。
下の写真はこの支流を改造するために清掃している場面。写真奥に石橋も見える。

撮影は1953年頃。ちなみに写真の右端に見える高い建物は昔あった「鼓楼」のようだ。


下の地図の緑色の円内が今回お邪魔した「一豚軒」のある施設。1953年当時、誰がいったい新華東街にヒルトンホテルや東京醤油ラーメンの食べられる店が出来ると想像したろう。
なお、西方向の新華西街には飲食店はもちろん、多くの様々な店舗を抱える、今のところ通州で最も繁華だと思われる万達(ワンダ)広場があるが、ここは広すぎて私にはついていけない。


ここ数年間の北京通州の変貌ふりには目を見張るものがある。通州で生まれ育った通州っ子たちもこの点には異論はあるまい。いささか大げさな物言いだとは思うが、この日まで通州で東京醤油ラーメンを食べられるとは思ってもみなかった。


帰り道、中国語で「おいしい」を意味する「好吃(ハオチー)」と日本語の「おいしい」はどこか似ているな。春の陽気の中を歩きながらそんなことを考えた。

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