第285回 北京・胡同で迷子になろう。―2023年新年の挨拶―
胡同で迷子になろう!!
「見るまえに跳べ」(オーデン)
そんな勇ましいことは口が裂けても絶対に言えない気の小さなわたしが、
「胡同で迷子になろう」
と柄にもなくリキんでみたら
胡同でホントに迷子になった。
でも、そういう時だからなのでしょうか、
心ときめく胡同牌にふと行き会ってしまったのは・・・。
「いいわぁぁぁ、この手書き」。
胡同の路上アートは素晴らしい。
胡同は気の置けない庶民の美術館。
胡同牌をお持ち帰りしたかったなぁ。
お陰で、こんな縁起のよい人形にも出会うことができました。
「七福ねこ」
「ねこ」という文字が平仮名で書かれていた。
異国で出会う日本語(母国語)は、なぜかとびっきり新鮮です。異国に身を置いているからこそ出来た体験に感謝。胡同での迷子は日本語の魅力再発見への旅でもありました。
そうそう、そう言えば胡同の路上でこんなマンホールの蓋にも遭遇しましたよ。
『北京市人民政府・衛生工程局・1953・建中工廠製』と刻まれたマンホールの蓋。
お持ち帰りしたかったなぁ。この蓋、新中国が成立して4年ほど経って製造されたもので、その時から70年という歳月をこうやって北京市民のために働いてきたわけなんですね。そう思うと感慨深いものがあってマンホールの蓋の上に手を置いてみると日の名残りかな、温もりがありましたよ。
明けましておめでとうございます。
新年快楽
昨年は、自粛生活とPCR検査に明け暮れていたような気がして正直ちょっと疲れた。でも、とにかく新しい年をしぶとく無事に迎えることが出来たことは素直に喜びたい。
身体健康
今年もコロナと上手につき合いながら、ふらふらと胡同を歩きながら楽しく迷子になれたらよいなぁ、と思います。
万事如意
本年もよろしくお願い申し上げます。
新しい年が皆様にとって良い一年でありますよう心よりお祈り申しております。
2023年 1月 卯年
次に掲げるのは、知人が送ってくれた上海、石家荘、武漢における大晦日の様子を撮った動画の一部です。
まずは上海・・・外灘(ワイタン)
次は北京からそれほど遠くない石家荘
最後は武漢
ほんの一部に過ぎないのですが、それぞれの動画には新年を迎える人々の歓喜の声と共に風船が放たれる様子が克明に記録されていました。どこの国の若者たちも元気がいい。