第298回 ぶらり北京―南池子大街・南池子美術館(普渡寺西巷)・東華門大街など(前)
南池子大街沿いに『南池子美術館』という美術館があるというので行ってみました。
よく晴れた日の南池子大街(Nanchizidajie/ナンチーズダージエ)。
2023年6月21日、午前10時ごろ撮影。北から南方向を撮ったもの。
こちらは、南から北方向を撮ったもの。
南池子大街(Nanchizidajie/ナンチーズダージエ)は、北京の観光スポット、故宮博物院や景山公園のすぐ近くの通りなので、朝っぱらから観光客が多い通り。
ということは、楽しい人と出会う可能性も大ということで、今回の街歩きも楽しみ。
南池子美術館
気をつけていないと見過ごしてしまいそうな、小さな案内板。
美術館は大通りから少し外れた路地の中。
路地はロマン。
この路地の中に入っていく、そう思っただけでわくわくしてしまいました。
塀沿いを歩いて行くと、また可愛らしい看板。
プランターの情熱の赤いバラが出迎えてくれました。これは「月季」という中国バラ。
南池子美術館の入口
玄関脇に掛けられた控えめな看板。
住所は、普渡寺西巷21号。
玄関を入ると、奇岩の細道。
こちらの美術館は蘇州式庭園ということで、やはり太湖石は欠かせません。
太湖石の穴の中は大きな宇宙。
回廊をぐるっと歩いてみました。
水、回廊、そして数々の奇岩。
歩いていると、どうしたわけかタイムスリップして、むかしの時代の貴族の邸宅に紛れ込んでしまったような、そんな錯覚を覚えました。
小ぢんまりとしているのに、大きい。
いや、小ぢんまりしているからこそ、大きいというべきか。
庭園は、常にそんな逆説を生きているようです。
気をつけていないと見過ごしてしまいそうな、小さくて、目立たない、そんなひっそりとした、隠れ家的なたたずまいが魅力的でした。