第294回 《寄り道編》初春の古北水鎮(後)―夜歩く―
ホテルの近くでの夕食後、寒くも暑くもない夜の中をふらふらと歩いてみた。
昼間の明るいときに見た風景も暗い中で見ると違って見えるから面白い。
写真奥に小高い丘が見える。あそこに教会があるそうだ。
やっぱり読書する人がいた。
この石段を上がって行くと教会。
山頂教堂。
息を切らしながら頂上に辿りつくと、小さな教会があった。
教会の建物内部はじつに質素で個人的には好感度が高いものでした。
近くでお茶が飲めるというので、お店に入る。
云(雲)端咖啡
何とかの一つおぼえ、好物のカプチーノを注文。
訪れた時期のためか、店内は数人の女性客だけで静かな時間を過ごすことができた。
ケーキなどもあり、甘い物好きにはお薦めです。
お店のテラスからの眺め。
今の中国は旅行ブームで観光地はどこへ行っても訪問客で殷賑をきわめる。今回の古北水鎮は時期もよく、あまりお客の姿は見かけなかった。とはいうものの、静かに夜景を眺めていると大量のお客さんが突然の入店。ここは眺めのいい場所のひとつなのだ。
当日はけっしてよい空模様だったとはいえなかった。それでも喫茶店を出て、周辺をうろうろしていたらライトアップされた司馬台長城が見えたのは嬉しかった。
今回は司馬台長城に設けられているロープウェイには乗らなかった。次回はぜひ利用したい。
自粛生活が続いたためか体力がすっかり衰えていることを今回の小旅行で実感。情けない話ですが、帰りは徒歩ではなく、小型バスを利用して下山した。
教会の近くにバスの駅があり、待っていると小型バスがやってくるので便利。足に自信のないお方には上り下りともバス利用をお薦めいたします。
ホテル名は「威廉・埃徳加酒店(William Edgar Boutique Hotel)」。
玄関は「華」。
中に入ると「洋」になる。
凝ったエレベーター内部の様子。
ホテルの廊下の一部。旅行家に因むこのホテルには旅行鞄がよく似合う。
充実した濃密な時間と重厚な静けさが旅人を優しく包み込んでくれる宿泊施設、そして良質なサービスを提供してくれたスタッフの皆さんに感謝です。
今回は衝動的な一泊だけの小旅行。古北水鎮は見所満載な場所で、今回訪れた場所はほんの一部で、時間と体力の都合で見逃してしまった場所・店舗が実に多かった。次回はまずは船に乗りたい、そして司馬台長城をロープウェイの中から眺めてみたい。今から楽しみにしている。